期待度による物事のとらえ方

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感じたこと

何かを調べる時、色々な手段を使って調べますね。
まして重要な事なら失敗もしたくないので、より深く判断材料をさがすのが人の常。

  • インターネット
  • 知っている人に相談
  • TV、新聞
  • 図書館

等々、人にもよりますが様々な手段を利用します。
ですが、重要な事を調べる時、おのや が陥ったちょっとした落とし穴をシェアします。

日頃の調査癖から感じた事

調べる手段は色々あるかと思いますが、よくよく思い出してみると期待度により決断が正反対になることが多い事に気が付きました。

おのや は興味があったり、重大な決断をする時はかなりの調べ癖があります。
時には調べるだけで、おなか一杯ということもざらです。

調べた事から、判断をしていたつもりなのですが…

ちょっと、その時の状況を思い返してみる事にしました。

期待感の高い事を調べる時

自分にとって「確実だ!」とか「こうしたい!」といった気持ちが強いとき、その事柄を調べようとすると、こんな状況になっていました。




  • うまくいきそうな情報だけみる
  • 問題点はあまり目に入らない(入れない、か?)

要は、自分の判断に疑いを向けない状況になっています。その事柄に際して期待度がとても高い状況になっていて、その判断をしている自分を信じたいと思っている状態です。

期待感の低い(否定的)な事を調べる時

逆の場合で、調べ物をすると全く逆の状態になります。

  • 問題点だけを探す
  • うまくいかなかった事例だけが目に入る



きっかけが、「その事柄は避けたい」とか「関わりたくない」といった否定的な面になるので、そもそも物事が間違っている・やらない事がベストといったように、期待度としてはダダ下がりの状態がスタートなる場合が多いです。

こうなってしまう原因は?

何となく同じようなケースがあるのかと思い、ちょっと学術的な面で調べてみました!

フィッシュバインモデル

1977年にアメリカの心理学者 マーティン・フィッシュバインイティック・アイゼン が提唱したモデルです。
*このお2人ですが、世界の心理学会ではとても有名な権威であり、おのや が話題にするには恐れ多い方々であることを知りました(^^;)

「態度」と「行動」の関係を定式化し、態度形成をかたち作る期待からくる行動理論を洞察したモデルです。内容を深く調べていくと、ちょっと複雑な内容にだったので、内容を おのや なりにかいつまんでみます。

影響を与えるのは、行動によって得ようとする態度と主観的規範

人は何らかの決断をするとき、もっとも大きな影響を与えるものは行動よって何かを得ようとする態度と一般的だとされるルールであると、 マーティン・フィッシュバイン と イティック・アイゼン は仮定しました。これを合理的行動理論といいます。

ざっくりとした今回のケースでのイメージは以下です。

更に個人的な考えや外的要因も影響

その後、 イティック・アイゼンは 合理的行動理論 を発展させて 計画行動理論 を提唱します。
行動をするためにはさらに、個人的な考えや外的な要因が影響していると仮定しています。

またまた、ざっくり今回ケースでのイメージです。

物事を知ろうとすると、盲目になることがある!

決断をするような物事と向き合う時、本来であればフラットな視点を持つ必要があるのですが、感情のある人間である以上、どうしても色メガネで見てしまう事は避けられません

ちょっと不思議に思っていたのですが、やっぱり物事に対してフラットな視点を持つのは難しいのかもしれません。 期待があっての調べものは期待が大きく、不信感が強い調べものは期待が下がってしまうのも仕方のないことなのかもしれません。

ですが、盲目になってしまう仕組みを知っておけば、より深い調査ができる可能性があることも分かりました。調べものの際は、常に意識していきたいと心にとめた おのや でした。


ついでにトレビア
世界的な心理学の権威である マーティン・フィッシュバイン ですが、psycnet.apa.org の概要を見ると人柄についても言及がありましたので、和訳(意訳)してみました。

彼の研究業績の他にも、センスのあるユーモアを持ち、 芸術・演劇を愛し、美食家であり、良い仲間に恵まれ、社会問題に対する強い関心を持っていた。

psycnet.apa.org より意訳

研究だけでなく、人格的にも優れた方だったようです。本当に頭が下がります。

参考させていただきました

態度と行動 | 社会心理学
APA PsycNet

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